寝正月無理を承知のアナキスト

「弱い人間は正しいという考え方が、私は嫌いだ」と断言したのは、倉橋由美子姉御女史。「できることならシステムは、作らない方が良い」と指摘したのは、養老孟司好々爺先生。「正義はおおむね嫉妬に根ざしている」と喝破したのは、山本夏彦編集兼発行人。
危ない橋を渡る寸前の発言である。なかなかこういう事が言えない世の中になった。
北朝鮮の人民がカメラの前で嗚咽する集団演技をしている姿と、日本の芸能人がカメラの前で異常に高いテンションをみせているのと、なんだか酷似していると感じている人も多いのではないだろうか。そういう事が言いにくい世の中だけどね。
バーの止まり木あたりでも、ちょっと本音を出そうものなら「あら、語るはねえ」と疎まれる世の中である。本心という奴が所在なげで、小さな身体にとどまったまま、行き場を失っているようである。寝正月(1/1)

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