青春を裸足のままで白秋まで

中学3年生の時、ラジオから流れてきた「抱きしめたい」には、頭をガツンと一撃されたような衝撃があった。音楽感が変わったと言ってもいいだろう。それまでは、ポール・アンカ、リッキー・ネルソン、ニール・セダカ等に地道をあげていた訳だから。ビートルズのアルバムで何を最初に買ったのかは忘れてしまったが、「アビーロード」の印象は鮮烈だった。コンセプト・アルバムと言って良いのだろうか。ひとつの世界観に向かって意図的に構成された音楽たちの建造物といった強い説得力があった。じっくりと、しっかりと、音楽の快楽は流れて「ハー・マジェスティ」へと到達する、といった感じかな。突然に思い出したのはリバプールに「ピート・ベスト通り」というのが出来たというニュース・テロップを目にしたからだった。ビートルズになれなかった男か・・・、ビートルズか・・・。なんだかんだ言っても、この40年近くを一緒に歩いてきたんだなあという感慨にふと浸ってしまった。白秋(10/24)

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