秋空を孤高の数や日輪草

俳句仲間の女性が、散歩がてらに撮ったヒマワリの写真が送られてきた(当然、メール上でのことである)。勿論、夏の季語であるが、それだけに秋に見ると感慨に別の趣が生まれる。すでにして強さを感じさせる花ではあるが、季節を外しても咲いている姿は、「屹立」といった言葉を思い出させる。ポニョポニョと生きてきた人生であったが、終盤戦を迎えてみると、それなりに一節・二節といくつかがあったように想い出される。たいしたことではないのだけれど、それなりであったなあと自分を慰めてやりたくなるのである。向日葵と書くよりは日輪草と書いた方が、秋の咲きぶりには似合うような気がした。言葉とはおもしろいものであるらしい。秋空(9/26)

コメントは受け付けていません。