ねえと乞われて虚し雪にしあれば

頼んでいるのは誰か、その内容は何か、どうして虚しさを感じているのか。説明はしていないけれど、まあ想像して楽しんでいただくしかない。諸々の事情を抱えたままで、あまりにも大きな綿雪の降って来るのをじっと眺めていると、ひと塊となって言葉のブロックが降って来た。個々を思うのではなく、人生、如何ともし難いなあといった漠然とした感慨に似ている。明日の朝にはきっと数センチの積雪となっているだろう。そう思わせる密度のある降り具合である。故郷九州でも1年に1度くらいは、そういう雪が降って、5センチも積もれば休校になったものだ。50年前の想い出である。(2/14)

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