初湯して無理を承知のアナキスト

1浪の後なんとか大学生となって上京する折り、バッグに詰めてきた本は3冊。立川談志「現代落語論」、寺山修司「ハイティーン詩集」、アンリ・アルヴォン「アナーキズム」、いずれも三一書房だったと記憶している。大杉栄は嫌悪の対象だし、敬愛する堺利彦や石川三四郎には遠く及ばない。が、なんとなく気分はアナキストなのである。煎じ詰めて言えば、世の中の構造がしっかり把握できていない、規則に従った生活が送れない、金銭の出納に無頓着である(有る金は出すが、御馳走になっても感謝の意を表せない)、他人と付き合うのがやや面倒くさい、といいた程度ではあるが。甘いよね。でも、甘いのが面白いところ。それ以上は言わない。(1/7)

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