馬刀貝跳ぶ海の遙かにマサイ族

思えば子供の頃、新聞紙に包んだ塩を持って、潮が引いた遠浅の砂浜に出て、小さな穴を見つけては塩を垂らす。すると、馬刀貝は潮が満ちてきたのだと勘違いしてヒョイと穴から跳び出して来る。そこをヒョイと手で掴む。友達どうしで何匹捕れるかを競争したものである。悪い遊びをしたものだ。しかも、愚か者のことを「まてい奴」と呼ぶ方言もあり、愚かな奴=馬刀貝という連想も働いていた。ふと、そんな事を想い出していた。そんな時、鋭い閃きのように降ってきた言葉なのである。マサイ族の諸氏には失礼であろうか。とにかく俳句と呼べる代物ではないが、脳裡に焼き付いてしまったものは記しておく他はない。笑って許して頂きたい。馬刀貝(5/7)

コメントは受け付けていません。