人生を変えてくれそうな寒扉

この扉を開くとその奥に、きっと今までに体験したことのない、素晴らしい異界が現れてくれるのではないだろうか。そう思うことが、有るようで、無いようで。叶わぬと承知のうえでの幻夢を見たいのだろう。洋食屋さんの扉、洋服屋さんの扉、電器屋さんの扉、玩具屋さんの扉、家具屋さんの扉、本屋さんの扉。どんな店にもちゃんと扉があり、それを開くにはそれなりに意を決する必要があった。うん、そうだなあ、ドラえもんのなんでもポケットにも似たファンタジーへの入り口でもあったのだ。ただ、年齢を重ねるごとに、ファンタジーの有り様が変化してきたことは否めない。例えば、アマゾンを開く(CPを立ち上げるのも扉を開くことになるのだろうか?)のをやめて、「この本は、神田で探すのも悪くないな」と思う自分を、「いい奴だな」と誉めてやりたくなったり、「二重の思考」を楽しんだりするのである。寒(1/26)

コメントは受け付けていません。