辛淑玉・野中広務対談「差別と日本人」(角川oneテーマ21)には、辛い話が多いが、辛さんの石原慎太郎、小泉純一郎等々、とりわけ麻生太郎への鋭い人物評が面白い。我が故郷も九州の炭坑町、筑豊・田川であり、身につまされる。「父を焼く〜上野英信と筑豊〜」はお嬢様の(あかし)さんが上梓した一冊で、ジュンク堂では、なんと労働法コーナーに置いてあった。上野英信さんは「地の底の笑い話」の著者であり、挿絵の山本作兵衛さんは、小生高校3年生の文化祭で作品展をやった。幾星霜、小生も丸くなってしまったのだろうか。(12/10)