大漁の秋刀魚の悲哀海の青

秋刀魚が大漁で安く美味しく食べられて結構であるとか、漁場が南下してくると、原発事故の影響でいずれ高騰して食べられなくなるとか、テレビでは侃々諤々かまびすしい。相変わらず論点が、食べられるとか食べられないとか、安値であるとか高騰するとか、お金や経済や自分の都合の話に終始している。改めて歴然と教えられた自然に人間はかないっこないのだという真実の前で謙虚になろうとする姿勢がすっかり抜け落ちている。いかに真実など望むべくもないメディアであうとはいえ、耐えきれずに漏らしてしまう真情というものさえないのであろうか。食べられるものは食べればよいのである。海が広がってうて、秋刀魚が泳いでいて、釣ってくれる人がいて、美味しく食べられれば、その事だけを感謝しようではないか。秋刀魚(10/13)

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