改めて思いを巡らせてみると、四季のうちでも春らしい春の日とか、これぞ秋といった秋の日というのは、意外と少ないようである。そんな気がしませんか。だからこそ、そんな日に巡り会えたら、おおいに愛でてあげたいものです。「描きたかった絵でも描いてみるか」と思い立っても、病み上がりとあっては遠出するわけにもいかず、室内にイーゼルを立てて「さて、何を描こう」。あれも、これもと思いはあるのだが、「よし、これだ」とはなかなかならない。具体的に事実として「これを実行する」というのは、意外と難しいことのようである。人間そのものが、だんだん考えるだけで実行しない傾向になりつつあるようだ。養老孟司さんは「復興の精神」の中で、「このところ具体的な目標がなかった。手元でやる作業がなかった」と指摘している。凄い!!今日は、東日本大震災から(僕は3.11とか9.11とかいう表現が好きではない)ちょうど半年である。手を使おう、頭を使おう、身体を動かそうではないか。(9/11)