今生を青と定めて青の中

自分の人生を色に例えるなら、何色になるのだろうと考えることがある。あれやこれやの原色が雑多に混じり合って、結局はつかみ所のない鈍く濃い混色になってしまっているのではないだろうか。いやはや、中期ビジョンとか長期ビジョンとかを持たない無展望の人生とは、こういうことを言うのかもしれない。しかし、まあそれも宜なるかな。よろしいのではありませんか。「散る桜海青ければ海に散る 窓秋」、「しんしんと肺碧きまで海のたび 鳳作」。どちらの句も無季である。「青」と「碧」と文字は違うが、「あお」はいいなあ。そう、決めてしまおう。僕の人生は、色に例えるなら「あお」である。「蒼」というのもあるしねえ。なんだか元気が湧いてきた、病み上がりである。(9/2)

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