畦道はあの日の狭さ墓参り

近所の路地の壁がもっと高かったように記憶していたのだけれど、帰省した折、数十年ぶりに歩いてみると思いのほか低くてビックリするというか、ガッカリするというか、拍子抜けしてしまうことがある。けれど、田んぼの広さと畦道の狭さは、記憶のままであった。オフクロから40年前と同じように「ちゃんと兄弟3人で行ってきなさいよ」と急かされて、バケツに入れた花と水、線香と新聞紙を手分けして持ち、テクテク20分ほど歩いてゆくと、我が村落の墓地へと行き着く。ご先祖様もあるが、なによりも父親とはしばし語り合いたい気がするのである。僕も、父が亡くなった年齢に近づいてきている。墓参り(8/15)

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